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Illust

Bookcover


Novel

【Original BL short】

朝桐伊墨×一ノ瀬まこと

秋鳴純×葉島累



【Other】

二次創作

とある研究員の手記(SCP二次創作)

Character


一ノ瀬まこと

朝桐伊墨

東桜花


工藤条

出雲空


ゴズ

月白灯


秋鳴純

葉島累


赤坂静

星空聖


World

【人間と獣人が共存している世界】
 (世界観採用作品)
  ★部長に顔を埋めたい! ★部長の下で乱れたい!
  ★今日はどっちが下になる? ★今日はどっちの夢を見る?
  ★兄弟ができるなんて聞いてないっ!
  ★君の代わりは何処にも居ない

基本設定

 獣人と人間とが共存する世界。
 私たちの世界には居ないこの”獣人”という存在は、彼らの世界で「犬」の末裔です。
 そのため、彼らの世界には「犬」という動物はもう存在しません。

 人間と獣人との歴史はかれこれ数十世紀続いており、ある程度の文明生活(旧石器時代頃)を築けるようになっていた人間のもとに別の文明生物、つまり獣人が合流したことが彼らの交流の始まりでした。
 それからは概ね私たちの世界と同じように彼らは進歩して、そしてこれからも進歩していくでしょう。

獣人特有の性質

 人間と獣人には明らかな違いがあります。
 大きな違いは見た目です。
 人間は基本的に皮膚が見えていますが、獣人は全身を動物のように体毛で覆われています。

 また、獣人にあって人間にはない発情期ヒートと呼ばれる性質があります。
 「犬」の性質を受け継ぐ獣人やその家族にのみ遺伝する性質で、発情期の間は頭痛や目眩などの体調不良を伴う場合もあれば、ただ性欲が増すだけの場合もあります。

 この性質は、程度の違いはありますが獣人と人間との間に生まれた子供にも受け継がれます。
 感覚としては人間でいう月経に近いです。
 ただ、流血したりといったことはありません。

 周期は人によって様々で月一回で発情期が来る人もいれば、不定期に来る人もいます。
 医療の進歩によって多少は体調不良などを抑えられる薬も開発されていますが、その薬は産婦人科で処方されるので男性への普及率は低めです。
 近年はこの発情期のための特別休暇を導入している企業も増えてきました。

獣人と人間の関係

 彼らは現代でこそ仲良く共存していますが、数十年前までは獣人と人間には超えられない確執のようなものがありました。それは、獣人と人間との違いに帰属するものです。
 獣人は人間に比べて身体が大きく力も強く、生命力があります。寿命も勿論違っていて、人間の平均寿命が70~80歳、最長寿名記録は146歳ぐらいなのに対し、獣人の平均寿命は90歳~100歳。種族にもよりますが獣人の最長記録は217歳と、その生命力の違いは明らか。
 また、「犬」を祖先に持つ彼らは、人間よりも嗅覚や聴覚などが優れています。
 それ故に獣人は人間を弱い生き物として見下していました。

 しかし、逆に人間も獣人を見下していました。人間は知能の発達が獣人より早く、仕事や学業においては人間のほうが良い成績を収めることが多いためです。
 特に政治関係に関してはつい数十年前まではやたら人間に有利な条例や法律などがまかり通っていました。

 そんな状況が覆され、人間と獣人とが平等になり始めたのは、異種婚、つまり人間と獣人の婚姻が一般的に認められるようになってからです。

異種婚について

 ほんの数年前までは、人間は人間と、獣人は獣人と同種族同士での婚姻が一般的でした。
 というのも現代ほど医療技術が確立されておらず獣人と人間との間にできた子供の生存率が低かったことと、お互いがお互いを見下し合っている状態で異種間の恋愛は異端とされ被弾の対象となってしまったためです。

 そんな中、獣人の中でも優秀な種族が人間に対抗して技術職や学者などの学問に参入し始め、それと同時に技術は大きく飛躍します。
 それによって異種婚で産まれる子供の生存率は著しく上昇。
 ずっと被弾を恐れて異種族間で恋愛できなかった人たちが続々と名乗りを上げて交際・婚姻をし始めました。国の調べで近年はもう純正の人間、獣人の人口、そして混血の子供の人口は殆ど同じくらいになっていることが報告されています。

 混血の子供は身体的特徴よりも機能的な部分に両親の特徴を受け継ぐことが多く、獣人の見た目でも人間以上に知能が高かったり、逆に人間の見た目で聴覚や視力が優れていると言ったケースもあります。
 それにより獣人のほうが嗅覚や聴覚、体力が優れている、人間のほうが知力が高い、などといったお互いを見下していた原因がなくなり、成績や体力の優劣は種族関係なく個人の違いに帰属するのが一般的な認識になってきました。
 その影響で少しずつではありますが種族間にずっとあった確執のようなものはじわじわとなくなっていったのです。
 現在はもう異種婚に対して異議を唱えたりいい顔をしないのは高齢者層ぐらいで、異種婚を問題視する意見は年々少なくなっています。

 近年の傾向として、高齢者層は同じ種族での交流を大切にしている傾向にありますが、若年層は種族関係なく交流を持とうとする傾向があります。

異形と呼ばれる子供

 前項目で記載した通り、異種婚によって生まれる子供の見た目は多くの場合、人間か獣人かどちらかに完全に寄ります。

 ですが極稀に人間の特徴と獣人の特徴、両方の見た目を受け継いだ子供が誕生することがあります。
 例として、基本は人間の見た目ですが両手足が獣人のように爪や肉球を持っていたり、身体は獣人ではありながら人間の肌色の部分があったりと獣人の見た目と人間の見た目両方を受け継いだりなど。
 こういった子供は”異形”と呼ばれ、被弾の対象となる場合が多いです。

 特に何か問題があるわけではなくただ見た目が周囲と違うという理由だけで非難の対象となってしまう彼らを救おうとする団体が近年立ち上がりましたが、まだまだ理解は得られないようです。

婚姻について

 この世界で認められている婚姻は数種類。
 同種婚(人間同士、獣人同士の婚姻)、異種婚(人間と獣人の婚姻)は勿論、異性婚、そして同性婚も認められています。
 特に同性婚は異種婚が一般的になるずっと前から法律によって認められていました。

 その大きな要因が、獣人の出産時の特徴です。
 人間は一度の出産で複数の子供を産むのは確率的に稀なケースですが、獣人は一度の出産で複数の子供を産むことが一般的で、近年の調査では獣人の平均出産人数は一度に三人だと結果が出ています。
 人間は多子産ではないのである程度は子供の数を調節できますが、獣人は安定期に入り病院で診察を受けないと一度に何人産まれるのか把握することが出来ません。
 更にその段階では堕胎は法律的に認められないほど子供は成長してしまうので、中絶も不可能です。
 そのため、出産したはいいものの何人もの子供の面倒を見ることが出来ず、口減らしに子供を売ったり施設に入れたりと子供を切り捨てる家庭が跡を絶ちません。

 その対策として政府は幼稚園や保育園とは別に養護施設を各地域に設置し、常に里親を募集しています。
 その里親になってくれる可能性が高いのが、子供を産むことが出来ない同性カップルです。

 つい数十年前までは同種婚が当たり前だったことで彼らの世界では多子化が著しく進行しています。
 それは今も変わっていません。
 多子化が進む現在、里子を引き取ってくれるということと多子化を進行させる心配がないということから、同性婚は異種婚よりも祝福される傾向にあります。